
創ることとは、自らを省み、自らの強みに帰ること
本日は、最近よく質問されます「創ること」や「新しいニッポン」について、お話したいと思います。
皆さんから聞かれるのは、要約するとこんなことです。
「 2005年はいろいろなものを壊した年だった。
既得権益などの壊すべきものを壊しはしたが、どうも大事なものも壊したような気がする。
亀井さんが言うように2006年は『創る』ことにシフトするのは大賛成だ。
ただ、『創る』といっても、何を創るのかがよくわからない。
亀井さんはどう考えているのか?」
私は、『創る』ことは、自らを省み、自らの強みに帰ることだと思います。
過去をふりかえってよく考えることで、自分たちの強みを見出すことができるのです。
我が国の過去というと、すぐに第二次大戦に関連したことを連想する方がいらっしゃいますが、過去はそれだけではありません。
江戸時代初期には、大規模な軍縮を実現し、300年もの間、平和な世の中を実現したことは、世界史において極めて稀なことです。あまり周知されていないがとても残念ですが、江戸時代初期に、戦国時代に普及した鉄砲を捨てて、刀を人を殺める道具から"侍の魂"に昇華させ武士道を確立したことは世界に誇るべき我が国の歴史です。また、この江戸時代には、平和な世の中によって庶民が文化を担ったことはやはり特筆されることでしょう。
明治時代には、欧米列強がアジアやアフリカ各地の植民地化を進める中で、近代国家を自らの手で創り上げ、様々な産業を立ち上げました。
私は、こうした我が国の歴史を振り返ることで、我が国の特質を見出すことができると思います。
例えば・・・
徹底した平和主義の背景にある多様な価値観を受け入れることができる土壌。
成熟した文化や産業を自ら担うことができる勤勉で自立した国民。
このような我が国の特質は、世界の中で確固たる地位を占める切り札となるはずです。
私は、こうした特質を引き出すことができるかどうかが、新しいニッポンを創る上で、政策の是非を判断する重要な軸になると思うのです。
個別の政策になるとお話が長くなってしまうので、本日は一つだけ、具体的な例を挙げておきましょう。
最近、地域の安全と安心を守るために、自治会や老人会が中心となったパトロールが取り組まれています。
この取り組みは、地域の実情をよくわかっている方々が、自分たちの街を守るために立ち上がったものです。
私は、こうした自立した国民の取り組みを率先してサポートすることを通じて、
国民の自立そのものを促すことが重用だと思います。
具体的には、すでに"青パト"のようなカタチもできていますが、こうしたカタチにとらわれず、
地域の実情にあったやり方を考えていく必要があると思います。
(平成18年1月10日)
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